どうも僕です。
前回、帝国ホテルでのFCを難なくクリアし、2回目につなげたトレ子さん。
今度は有楽町で待ち合わせ。
2回目も相変わらず、トレンチコート姿でおいでです。
どうやら、東北に出張に行っていたようで、その時の話をひたすら掘りました。
「何しに行ったんですか?」「結構出張に行くんですか?」・・・
こうして文章として書くと、なんてことのない、センスのない質問ですが、おしゃべりなタイプなので、会話が途絶えることがありません。
予約していたお店についても、ずっとその話。
お店では、その日店に入ってきた魚から、その日の料理を選ぶタイプのお店だったため、トレ子さんの好きなマグロのアラを選択。
なんてことのない、ただどこにでもあるような会話をしていたとき。
彼女の口から、気になる言葉が。
「職場の人にこの前、お金を返したんですけど・・・」
ちょっとー待ってー、ちょっとー待ってー、おねーーーさーーん!
今若者の間で流行中の8.6秒バズーカばりのセリフが脳裏に浮かびました。
彼女は続けます。
「まぁ、でも借金くらい普通ですよね?残り50万くらいなんですけど。」
ちょ、ちょ、ちょっと待って、お姉さん!
またも、今年惜しくも流行語大賞から落選した8.6秒バズーカばりのセリフが脳裏にスパーンとやってきました。
もはや、店員が運んできた、大好きなアラ汁も味がわかりません。
え、いや、借金でいえば僕も奨学金はあるけど、奨学金でも、車のローンとかでもなくザ・ノーマル借金?
それも、30歳過ぎて、残り50万をスパッと返せない懐事情ってどうなの?
自分のようなフリーランスなら、結構事情もあるけど、会社員だよね?
ここで、カマ焼きもでてきます。
マグロの頭には、アタマをよくするDHAが含まれると子供のころに、親から言い聞かせられ食べてきました。
だからでしょうか?
これをつつきながら、彼女の話に耳を傾けるのですが
彼女の「職場の人に借金するの普通ですよね?」発言に対する突っ込みが、フル回転する頭の中で油田のごとく湧いてきます。
よくみると、腕時計も、バッグもちょっとしたブランドもの。もしかして、そういうこと?
トレ子さんの金銭感覚にビビり始めた僕は「普通ですよね。僕の先輩にもいますし。」とポーカーフェイスで虚偽の発言をするのが精いっぱい。
「ですよね~!(^^)!」
この感覚を普通と言い切っちゃうの、ヤバイよな?
そして、それを人に言っちゃう感覚、(さらに多分だけど)職場の人から金を借りて、それでブランドものを買っちゃう感覚も。
顔には出していませんでしたが、当然ドン引き。
テーブルには謎の小瓶がずっと置いてあったので、話題を変えるべく「それはなんですか?」と質問。
なんとなく、彼女のリアクションに間があったあと、出張先の岩手で自分のために買ってきてくれた味噌の珍味のお土産と教えてくれた。
「味噌嫌いですか?」
「いえ、好きですよ?」
「良かった。これどうぞ。」
「ありがとうございます。家に帰ってご飯に乗っけて食べますね。」
この辺から、さらに変な沈黙があったりで急に会話が弾まなくなります。
向こうも何かを察知したようですが、そのまま2時間続けました。
別れてから、いつもなら電車の中でお礼のメールをするのですが、こっちからもう連絡することはありませんでした。
コンタクトごとにパートナーエージェントのコンシェルジュには報告メールをしていたのですが、真実については特に語らず「無事終わりました~」くらいのメールを送って終了。
後日、向こうから交際中止の連絡を受け取りました。理由は「急に冷たくなったから」とのこと。
あ、やっぱ察知したか。
でも二度と会うことはないし、まあいいかと落ち込むこともなく割り切ります。
彼女に、あれだけのルックスと人当たりの良さがありながら、この年まで結婚できないことに納得。
こうしてトレ子さんとはお別れです。
FC二人目:トレ子さん編。完
ちなみに、小瓶の味噌は引っ越しの時まで手を付けることなく、冷蔵庫の奥に鎮座。
結婚を機に引っ越す際に賞味期限も切れていたので捨てました。
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